今回の動きは早かった!
585と586がLook史上革命的なモデル、といった情報の断片は記憶のどこかにあったので、帰ってすぐいろいろ調べました。うんうん、コレだ。私がいっとき欲しくてしょうがなかったフレームです。サイズ・ジオメトリ・フレーム特性...
不都合がないことを確認して、翌々日にはゲット。
Look! 集中線まで呼び込む存在感を見よw
Dedaよりも細身です。ポジションはほぼ同じに収まりそう。
ただシートポストはもう少し切らねばなりませんが...(哀)
惚れ惚れしながら隅々まで眺めます。
配色も好みです。この色じゃなかったら購入には至らなかったかも。
ブランド志向は特にない私ですが、LookとTimeには強く惹かれてました。
フランス車に弱いのかな? どうもカッコよく見えて仕方がない。
私がロードバイクに乗り始めた頃,Look 585やTime VXRSとかが全盛で、神バイク扱いだったからかも知れません。お値段も神だったしw
その頃の細いフレームが好きで現行機種にはあまり惹かれません。
みんなマッシブになっちゃった気がします。
バネ秤を買いました。
パーツなしで1.7kg(シートポスト・フォーク含む)。
フレーム単体だと950gらしい。
切りたくないが切らねばならないインテグラルシートポスト。
股下は今後縮むことはあっても伸びることはないでしょう。
いきなりやっちまった!!
ソーガイドに金属ノコの歯が食い込むという大失敗!!
ペーパーがけで修正。予定より2mmほど短くなっちゃった。
でも付属のスペーサーで最大3cmの調整が効くので大丈夫です。
5mm以下の変化なんて私の尻は感知できないしw
これだけカットしました。前オーナーとの脚の長さの差ですな。
インテグラルシートポストのフレームが中古市場で安くなるのは仕方ありません。
そして脚の長いヤツぁその恩恵にはあずかれない。短足万歳w
このインテグラルシートポスト(LookではE-POSTと呼ぶみたい)、シートチューブの途中にエラストマー(緩衝材)を挟み込む造りになってます。賛否両論で普通のシートポスト版のフレームもあります。
後述しますが、私はこのE-POST大変気に入っています。
ゆるゆると組み上げていきます。数日かかりました。
さっさと進まないのは外したパーツの掃除の方が大仕事だから。
一応出来上がり。
アルテと105混合。ホイールはレーゼロ。
ペダルとボトルケージ抜きで7.18kgってとこかな。
私が所有したバイクの中では最軽量。
出来あがり。
夕方ですが、近所でシェイクダウン。
ワクワクドキドキ。
非常にスマートに、スムーズに走ります。
パーツは丸ごとDedacciaiからの移植ですし、ホイール・タイヤも同じ。
ポジションもほぼ出ているので、フレームの違いだけが明確にわかるはず。
軽い、そして柔らか。
路面の荒れや小さな段差など、不快な衝撃をフレームがほぼ吸収してくれます。
ホイールはカチカチのレーゼロなので、このフレームの仕事量は凄い。
アルミのCannondaleからクロモリのPanaに乗り換えた時もその滑らかさに驚きましたが、カーボンからカーボンへの乗り換えでもこれだけ違うんですね。
忘れちゃいけないのがシートポストに組み込まれたエラストマー。
この効果は絶大で、今までに他のフレームで味わったことがありません。
これだけ振動が減れば、ロングでの疲労軽減は間違いないでしょう。
シルエットでシートポストに段差が全く無いのもカッコイイ!
エラストマーは3つあって、黒がハード、グレーがソフト、この赤はミディアム。
気分で付け替えるのも楽しそうですが、色的にはここにワンポイント赤が入ってるのがいい感じ。
なのでお尻への衝撃が少ないのとフレームが柔らかいのは、分けて考える必要があります。
直線路で踏んでみます。
ダンシングで気合を入れてみますが、あまりパッとしません。
ドン! と踏んだらガン! と加速するレーゼロの俊敏な反応が希薄です。
しかしシッティングのままクルクル足を回すと、ストレスなく自然に加速します。
あれれ、40km/hまで楽に届いちゃった。もがいてません。
おかしい... これは私ではない!!
翌日。
昼過ぎから時間を作ってうぐいすライン往復。
横から眺めると、シートポストの短さは置いといて、ハンドル位置が高いです。
これはヘッドチューブが長いからで、股下とトップチューブの長さは前のフレームと変わらないのにハンドルが近くなります。
シートポストの柔らかさに加えてロングで姿勢がめっちゃ楽そうです。
この頃のLOOKのインプレをネットで探ると585はガチレーサー、586はややマイルド・フロントセンターが短く軽快軽量・ヒルクライム向き、となっています。
勝間交差点。うぐいすライン合流。
ここまでまあまあ軽快に走れてます。
しかし向かい風が強く気分はあまりパッとしません。
正直なところ、ワタクシ、フレームによるバイクの性能差はそれほど大きいとは思っていませんでした。
ホイールやタイヤ変えた時の方が格段に別物になる、というのが経験上の感想です。ロングを無事に走りきりたいならクロモリ、激坂をデカいスプロケで無理やり登るならカーボンかなぁ、くらいな感じです。
大体は物欲発動モードの時にフレームが変わりますw
さてうぐいすライン大桶下り。
うぐいすラインで坂らしい坂はここだけですが・・・
下ってみてビックリ!! ナニこれ!? 振動が来ないよ!!
減速帯のマダラ舗装や、少々の荒れ路面くらいなら全く気になりません。
こりゃ調子に乗ってスピード出し過ぎるとヤバいな。
原田への下りもどんどんスピード出せちゃいます。
路面はあまり良くないですが気にならないし、全く怖くありません。
このダウンヒルの快適性と安心感はすごい!
原田セブン。水分補給と饅頭一個。
時間がないので今日はここまで。
帰りの原田上り。
いつもはダルい坂が追い風のせいか妙に軽快です。
私の持ってる他のフレーム(Battaglin・Dedacciai)にレーゼロ履かせると、別人のように硬くなり登坂が楽になりました。しかしこのLook586ではそのダイレクト感はあまり感じられません。
下りであれだけ振動吸収するのだから、ペダル入力だって吸収されるんでしょう。
ホイールに例えるとレーゼロはガンガン踏めばゴンゴン進みますが、カーボンディープのレイノルズ・STRIKEは踏むとダメで綺麗に回さないと気持ちよく応えてくれません。あの感じなのかな〜。
うぐいすライン唯一の坂らしい坂・大桶の登りもダンシングせず、大きめのスプロケをクルクル回して登りました。その方がこのフレームは機嫌がいい様です。
Look586、発売当時は「史上最高のクライミングバイク」なんて見出しでインプレ書かれていますが、10年以上昔のフレームですし今となっては目を見張る様なことはないのでしょう。
比較対象のDEDACCIAI NERISSIMOだってマイナーですがなかなか優秀で(こちらの方が後発)、海外の評価ではあちこちで5ツ星を取ってるフレームです。
カーボンフレームの世界なんて日進月歩の進化なんだろうなあ・・・
そんなことをつらつら考えながら復路を走ります。
で、家帰ってストラバ見てみると・・・
走行距離 69.6km
獲得標高 400m
え!? 大桶登り・・・
タイムアタックなら過去に何回もしてますよ?
今日は別に一生懸命走ってませんよ?
あんまり汗かきたくなかったから息切れてませんよ?
でも自己ベスト出てる!!
なんじゃあ こりゃあああーっ!?